B-REVIEWについて

1/19追記 当記事に対して発起人の花緒氏メントありがとうございます。因みに3本投稿して〜云々はあくまで草案で、すでにボツになってます。現状は、マナー違反、荒らしは取り締まるけど、それ以外はオーケー余裕スタンス。どんどん変えていこうと思います。」とのことなので、この記事で指摘しようと思ったことは的外れになってしまいましたが、それを踏まえてどうぞ。どんどん変えていく姿勢、楽しみですね! http://breview.main.jp/index/about/

B-REVIEW頑張ってほしいし応援しているのだけど、それほどの市場があるのかなっていう気もする。「ライターとしての実力や技術の向上に興味のある人、モチベーションの高い人」をターゲットとして求め、「真に良い作品を書こうという意志のない者はB-REVIEW には一切必要ない」と宣言している以上、「本会員ステータスの取得およびその維持という厳しい試練」はまさに厳しいものにならざるを得ないのでしょう。B-REVIEWが求めるだけの書き手がそんなにいるのかなと。いや、技術的にはもちろんいるのでしょうが、志として「個人プロフィールページ作成が義務付けられ、各自にB-REVIEW 参加を通して実現したい目標やビジョンについて簡単な所信表明をしてもらう」そして「最低でも三作品が発起人の厳正な審査ののちに「良作」と認められなければならない」といった手続きを踏もうと思う人って、減るのではないのかな。そもそもインターネットで文章を人目に付くところにアップするメインユーザーって、気軽に承認欲求を満たしつつ他人と関わりたいって動機がほとんどだと思う。まあツイッターですよ。「ダーザインが当初文学極道で掲げたテーゼに最大限の敬意を払」いつつ「「詩」ではなく、敢えて「言語藝術」「藝術としての詩」」を書きたいユーザーがインターネットにどれほどいるのか、B-REVIEWを運営するに十分なほどいるのか、疑問。もちろん選ぶ(選ばれる)というステップを踏むことがレベルを維持するために有効な手段の一つであることは疑いがない。けれどそれは確実に利用者が少なくなってしまうことを伴う。そしてユーザーが少ないって一番避けたいリスクではないなだろうか。どんなビジネスだってそうでしょう。数は力なり。
文学極道が、まあいまでこそ「ワイヤードでの「孤島」と化し過疎化」しているのかもしれないけど、12年近く毎年コンスタントに運営されてきたのは、狭そうに見えて狭くない間口、を持っているからだと思う。「つまらないポエムを貼りつけて馴れ合うための場では」なく「酷評に耐えられない方はご遠慮ください」とトップページには書いてあるし、厨二病に侵されたティーンが訪れてやっぱやめようとなる雰囲気がサイト全体に漂っている。でも実質的な縛りは「既存の記事への返信投稿」だけ。他はまあ脅しでしかないので、それほど高いハードルではないでしょう。低レベルユーザーを許容しているから、利用者がいなくなることはなかった。さらに言えば許容するけどその分レベル高い書き手もいるので多様性が担保されつつ全体としての平均レベルはそれほど落ち込んでこなかった。そして素晴らしい書き手がふわっと出てきたりする。こういったことが文学極道の魅力だと思います。間口が狭くなかったからこそ、の。
 だからこそ、文学極道への新時代からの回答として適切なのはシン・文学極道なのだろう。「インターネットの匿名性をある程度確保しつつも、2016年時点のフルに更新されたネットインフラに適合する形態の作家集団およびプラットフォーム」は素晴らしい。ただし、「厳しい試練」は撤廃し厳しい雰囲気と会員制だけでよい。それでまた文学極道のように孤島と化し過疎化したらどうするかって? シンシン文学極道を立ち上げればいいんじゃないの。インターネットはスクラップアンドビルドですよ。2chのようなインフラをつくるわけではないのだし、鮮度が落ちたら売り払ってまた作り直せばよい。
 B-REVIEWがうまく軌道に乗るにはやっぱり発起人たちの努力にかかっていると思いますね。イノベーター理論じゃないけど、新しい物好きなユーザーをうまく使いながら盛り上がっている感を出さないと。そう言う意味で、必要な三作品の審査はブラックボックスなのでいかようにもできるからあれだけど、応募されてきた作品群が発起人たちの予想を大きく下回ってきたとしても最初は目をつぶって大目に通すのではないかな。理想をぶち上げた以上、現実が追いついてこないのではないかって四月を前に入社ブルーな藤崎は心配になりました。  


とはいえ発起人の方々としては、そんなのやってみないとわからないよ!ってことではないかしら。本当にそうです。Done is better than perfectです。面白そうなサイトつくった人たちに尊敬の念と感謝を込めて思ったことを文章にしました。発起人の方々は素晴らしい。「詩の批評だけでなく、サイトコンセプトをめぐる議論にも積極的に参加して、貴方好みのサイトをみずから創っていってほしい」とのことなので(会員ではないので外野からの意見ですが)胸をかりて藤崎が記しました。ここに書いたことが全部杞憂だといいですね!