ラブ2015




きみがふぁぼった言葉をよみながら、あなたがさうんどくらうどでlikeした音を聞きながら、きみの名前を漢字やらローマ字やらに変換して顔本の検索をかけて、インスタをこっそりのぞく20:20
仕事とか部活とかバイトとか家族サービスとか学校とか冠婚葬祭とかあいふぉんをいじれない時間が続くともういてもたってもいられなくて、きみのことしかかんがえられなくなる春夏秋冬。でも、わたしは絶対あなたをふぉろーしないし、リストにもいれないよ。いちいちIDを検索するところに現れる僕の愛。
本当は、きみが何考えているのか、どんなことに興味があるのか、何が好きでなにが怖いか知りたいから、あなたにおれの目の前でしゃべってもらうのがいいのだけど、いんたーねっとの、こっそり知れるって魅力には到底かなわない判定勝ち。

あなたのリア垢もサブ垢も裏垢も、もうつかってないテキストサイトも前略も、ホムペも顔本もたんぶらーもミクシイもふれいばーずもインスタも、もしかしたら現フォも。むくむくと育っていた承認欲求は、SNSじゃないところでへし折られてつらかったから、わたしはもういちどインターネットに現れたって自己分析してみる就活予備軍。

お会いするより、Skypeするよりあなたを文字で感じたい。できることならパソコンじゃなく、スマホもそんなによくはなくて、スライドするタイプの、ガラケーで。

お願いだから鍵をかけるなんて無粋なまねしないでね。