少年


しょうねんのはいごで
おなかをさすりながら
もうつぎのこうえんには
いきたくないという。
ぼくたちは
しょうがくさんねんせいならみんなもっているような
きょうりゅうみたいなじてんしゃにのって
おひるから
ひがくれるまで
ともだちをさがしに
こうえんをまわる。
たくさんのこうえんのとけいたちがさすじかんが
すすんでいく
しょうねんはおとといとおんなじ
ないきのはんそでをきて
さんだるで
あさってまでのなつをさがして
こうえんをまわっている

こうえんのきは
のぼりつくしてしまったし
ぼくたちはまだ
すぽーつをしらない
あせはいつでも
めんせいひんにきゅうしゅうされて
さいきんは
すぽーつうりばにあこがれている

そしてぼくたちは
がっくをこえて
あのおおきなかんせんどうろをこえて
なじみのないこうえんへ
えんせいする
しょうねんはいう
なつがそうさせた
なつのおわりのいうことをきいたんだ

 はちがつさんじゅうにち
あなたからはっせられたひとつのことばで
いままでよりすこしだけながいごごを
すごしました

ぼくたちはやきゅうぼうをかぶりなおして
きょうのにっきをきめてから
おおきいじてんしゃのおおいどうろをわたろうとしている。

プロ詩アンソロ http://aurasoul.mb2.jp/_aria/828.html